周病
Periodontal Disease
1.歯周病のメカニズム
歯周病の原因は歯周病原菌の感染によって起こります。

口腔内には300~400種類の細菌が存在していますが、この中で歯周病原菌となる細菌は①A.A菌、②P.G菌、③P.I菌、④スピロヘータなどです。

これらの菌は歯茎の溝の深いところで繁殖し、歯を支えている骨(歯槽骨)を破壊していきます。
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2.歯周病の症状

①歯茎が赤く腫れている

②歯茎から出血する

③口臭が気になる

④歯が揺れてきた


……等の症状がある場合はすでに歯周病の可能性があります。
3.歯周病の治療

①レントゲンと歯茎の検査を行い、まず歯茎の上の歯石取りを行います。

②その後歯茎の溝にも汚れが残っている場合はさらに歯石取りを行います。(2~4回程度に分けて)

③歯石取りを行い歯茎の状態が安定したら定期的なメインテナンスに移ります。

※歯石が少ない方は2回程度、歯石が多く溜っている方は4~6回程度かけて歯石を除去していきます
検査①
スケーリング
検査②
SRP
検査③
メインテナンス
4.メインテナンスの重要性

①大部分の口腔疾患は細菌が原因で起こる感染症です。

②歯周病は慢性疾患であり、コントロールはできるが完全な治癒は難しい。

③歯周治療後の歯周ポケットはメインテナンスをしなければ再び感染する。

メインテナンスは持続的な細菌の除去を行って、治療によって得られた口腔内の健康な状態を維持させ、再発を防止する事を目的としています。

歯周病原菌は治療後12~16週でもとの細菌叢に戻る傾向があります。

なので当院では歯周治療後基本的には3カ月ごとメインテナンスを行っていくことをお勧めしています。
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歯周病も虫歯も細菌による感染症です。

定期的に増殖した細菌をコントロールする事で歯を抜歯のリスクから守る事ができます。

生涯自分の歯で食べられる、健康な口腔内を目指しましょう。
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